
院長:藤田お気軽にご相談ください!
朝になると頭が重くて起き上がれない、立ち上がったとたんにふらっとしてしまう、そんな状態が続くと「本当に体が弱くなったのか」「ただの怠けなのか」と悩んでしまう方も多いと思います。特にお子さんの場合、学校の遅刻や欠席が増えてくると、親としてもどう向き合えばよいか迷いやすいところです。
整骨院ふじた・春日院の藤田です。この記事では、起立性調節障害で迷ったときに、日常生活の中で確認できること、家庭でできる負担の減らし方、治療院に相談を考えるタイミングについてお話しします。
先に全体像を確認しておきたい方は、起立性調節障害の症状ページもあわせてご覧ください。ここでは、教科書的な説明ではなく、日常の場面を通して症状のとらえ方や体の使い方の工夫をお伝えしていきます。


まず状態を確認しましょう
起立性調節障害のご相談で最も多いのが、「朝だけどうしても起き上がれない」というお悩みです。夜は比較的元気で、休日や好きな予定がある日は動けることもあるので、周りからは理解されにくいところかもしれません。
まず確認しておきたいのは、朝のつらさがどのくらいの時間続くのかという点です。起きようとしたときに頭痛やめまい、吐き気、強いだるさが30分以上続く場合は、単なる寝不足ではなく自律神経の乱れによる影響が疑われます。無理に布団から引きはがすように起こすと、気持ちの面でも負担が大きくなりやすいので、起きるまでの流れを一緒に見直すことから始めてみてください。


椅子や布団から立ち上がるときに、ふわっと視界が白くなる、目の前が暗くなる、足元がふらつくといった症状も、起立性調節障害でよく見られる状態です。特に朝や長時間座っていた後に出やすいのが特徴といえます。
このときに確認したいのは、立ち上がる動作そのものが急すぎないかどうかです。勢いよく立つと、血液が一気に下半身へと流れ、自律神経がうまく働かない場合には頭への血流が足りなくなり、ふらつきが起こりやすくなります。寝ている姿勢から一度座り、数呼吸おいてから立ち上がる習慣をつけることが、大きな負担を避ける第一歩になります。ご家族が周りにいるときは、急に立たせず、声をかけながらゆっくり動作を分けてみてください。
起立性調節障害の方は、頭痛や肩こり、首の張り感を日常的に抱えているケースも少なくありません。特に、長時間座って勉強していると首や肩が固まり、そのままの状態で立ち上がると頭痛が強く出てしまうことがあります。
首や肩周りの筋肉が常に力んでいると、頭へ向かう神経や血管への負担が増え、頭痛や重だるさにつながりやすいと考えられます。自宅では、長時間同じ姿勢が続かないように、30分に一度は軽く肩や背中を動かす時間を作ってみてください。個人的には、机に伏せる姿勢が続くより、背筋を軽く起こして深く呼吸する時間をこまめに挟むことが、日中の頭痛の軽減につながりやすいと感じています。
「午前中は全く動けないのに、夕方頃になると急に元気になる」という話も、起立性調節障害のご相談の中でよく耳にします。周りからは「午後からなら行けるなら朝も頑張れるはず」と見られがちですが、体の中では別のことが起こっていることが多いです。
自律神経のバランスが崩れていると、朝は血圧や心拍の調節がうまく働かず、頭に十分な血が回るまでに時間がかかります。一方で午後になると、体がある程度動き始めたことで血流が安定し、症状が軽くなるケースがあります。この「時間帯による差」があるからこそ、周囲から理解されにくく、本人も自分を責めてしまいやすいところです。午前と午後からの状態を日記のように書き出しておくと、自宅ケアの範囲や相談する目安を考えるうえで役立ちます。
学校生活の中でも、起立性調節障害の兆しはさまざまな形で現れます。朝のホームルームに間に合わない、授業中に横になりたくなる、体育の時間に立ちくらみが出るなど、小さなサインが積み重なっていることが多いです。
ご家庭で確認しておきたいのは、どの授業や時間帯でつらさが強くなるのかという点です。例えば、体育の後や長時間の立ちっぱなしの行事で症状が強くなる場合は、心身への負担が一気に高まっていると考えられます。学校側に「どの時間帯に体調が崩れやすいのか」を共有しておくことで、途中からの参加や休憩の取り方など、無理の少ない過ごし方を一緒に検討しやすくなります。
朝の体調不良が続くと、欠席や遅刻が増え、やがて教室に入ること自体が怖くなる方もいます。体のつらさと、学校に行けないことへの不安が重なり、どちらが原因か分からなくなってしまうこともあります。
この場合は、まず体の状態と気持ちの状態を分けて考えることが大切です。どのくらいの頻度で頭痛やめまいが出るのか、家の中ではどこまで動けるのかを、親子で一度書き出してみてください。それだけでも、「ただ学校が嫌なわけではない」という気づきにつながるケースがあります。
午前中はつらくても、午後からなら動けるというケースでは、午後だけの登校や別室からの参加を検討することもあります。これは中途半端に感じるかもしれませんが、体と心にとっては大きな一歩になることが多いです。


午後だけでも学校とつながりを保つことで、友達との関係や学習の流れが途切れにくくなります。一方で、無理に「毎日午後から必ず行く」と決めてしまうと、新たなプレッシャーになることもあります。家庭と学校で「その日の体調を見ながら参加を決める」という柔らかいルールを共有しておくと、お互いに気持ちが楽になりやすいでしょう。
起立性調節障害は子どもや思春期に多いイメージがありますが、大人になっても似た症状で悩まれる方もいます。朝の出勤前に動けなくなる、勤務中に立ちくらみが頻繁に出るなど、仕事に関わる場面で困りごとが出やすいのが特徴です。
大人の場合は、仕事の責任や周囲の目を気にして、無理を重ねてしまうことが多いと感じます。立ちくらみや強い倦怠感が続くのに「気のせい」と片付けてしまうと、結果的に体への負担が増えてしまいます。一日の中でどの時間帯に症状が出やすいか、どの作業でつらさが強くなるかを書き出し、まずは自分自身の状態を客観的に確認しておきたいところです。
笑う門には福来る!笑いと自律神経の意外な関係など、自律神経への負担を考える視点も大切です。デスクワークで長時間座りっぱなしが続く、あるいは立ち仕事で同じ姿勢が続く場合、自律神経への負担だけでなく、首や肩、背中の緊張も強くなりやすくなります。これがさらに頭痛や倦怠感を呼び込み、悪循環に入りやすい状態です。
職場では、1時間に一度でも良いので、椅子から立ち上がり、首や肩をゆっくり回す時間を作ってみてください。また、仕事の合間に深呼吸を意識するだけでも、神経の過緊張を和らげるきっかけになります。体の使い方を少し変えるだけでも、一日の終わりの疲れ方が変わるケースは多いです。
起立性調節障害の方にとって、朝の時間帯は一日の中でも特につらい時間になりがちです。ここでは、自宅で取り入れやすい小さな工夫をいくつかご紹介します。いずれも、無理を強いるものではなく、「試してみて合うものを残す」という感覚で構いません。
一つは、起きる時間の少し前にカーテンを開け、自然光を入れることです。光を浴びることで、体内時計が動き出し、自律神経のリズムが整いやすくなるという考え方があります。また、布団の中で軽く足首を動かしたり、膝を立ててゆっくり呼吸をするだけでも、いきなり立ち上がるより体への負担が少なく済みます。ご家庭の生活リズムに合わせて、できるところから始めてみてください。
朝は食欲がわかないという方も多いですが、何も口にしないまま外出すると、血糖値や血圧の変化が大きくなり、ふらつきが強くなるケースもあります。重たい食事ではなく、少量でもよいので、温かい飲み物や消化の良いものをとることから試してみてください。
例えば、味噌汁やスープ、少量のパンやおにぎりなど、「これなら口にできる」と感じるものを一つ用意しておきます。毎日同じ形でなくても構いませんが、「何も食べない日」を減らしていくことが、自宅ケアの範囲としては大切なポイントです。
起立性調節障害のつらさは、外から見ただけでは分かりにくいことが多いです。そのため、つい「頑張れば起きられるはず」「気合が足りない」といった言葉をかけてしまい、後から後悔される保護者の方もいらっしゃいます。
声かけのポイントとしては、「サボっている」と決めつける言葉を避けることが大切です。「今日はどのくらいつらい?」「午後なら動けそう?」といった問いかけに変えることで、本人も自分の体の状態を言葉にしやすくなります。また、「昨日より少し起きる時間が早くなったね」といった小さな変化に目を向ける言葉は、親子双方の気持ちを支える力になります。
家族の中で一人だけ体調の波が大きいと、兄弟姉妹にも少なからず影響が出ます。親の関心がどうしても体調の不安がある子どもに向きやすく、他の子どもが我慢を重ねてしまうこともあります。
可能であれば、兄弟姉妹とも「家族みんなで支え合う」という姿勢を共有しておきたいところです。短い時間でも良いので、一人ひとりと話す時間を作り、それぞれの不安や我慢していることを聞いてあげてください。家族全体の雰囲気が少しでも柔らかくなると、起立性調節障害の本人も「自分のせいで家族に迷惑をかけている」という思い込みから少し離れやすくなります。
起立性調節障害は、自律神経のバランスが乱れることで、血圧や心拍の調節がうまく働かなくなる状態とされています。その背景には、頭蓋や首、肩、背中まわりの筋肉や神経が常に緊張しやすい状態が関わっていることも多いと感じています。
普段から頭を前に突き出した姿勢や、スマートフォン・ゲームで長時間うつむいている姿勢が続くと、首から背中にかけての負担が増えやすくなります。日常生活の中で、「画面を見る時間が長くなったら、一度顔を上げて遠くを見る」「肩をすくめる癖があれば意識して下ろす」といった小さな意識を積み重ねていくことが、神経のバランスを保つうえで大切な土台になると考えています。
長時間うつむく姿勢を避ける、首や肩をこまめに動かす、深呼吸の時間を作るといった日常の工夫が、体の使い方を見直すきっかけになります。
こうした日々の積み重ねは、一度で大きな変化が出るものではありませんが、悪循環を少しずつほどいていく土台になります。ご家庭だけで続けるのが難しい場合は、体の使い方や姿勢の癖を一緒に確認できる場を活用していくのも一つの方法です。
ここまでお伝えしたように、起立性調節障害のつらさは日常のさまざまな場面で現れます。自宅ケアでできることも多い一方で、ご家庭だけで抱え込みすぎると、親子ともに疲れきってしまう場合もあります。
自宅ケアの範囲としては、「朝の起き方の工夫」「時間帯ごとの体調の記録」「首や肩のこわばりを減らすちょっとした体の使い方の見直し」などがあります。一方で、立ちくらみや強い倦怠感が続き、日常生活に大きな支障が出ている場合は、一度専門家に相談したほうがよい状態といえますね。無理に一人で抱え込まず、信頼できる相談先を少しずつ増やしていくことが大切です。
こうした状態が続くなら、一度状態を確認したいところです。どこまでが自宅ケアの範囲で、どこから外部の助けを借りたほうがよいかを一緒に考えるだけでも、気持ちの負担は少し軽くなっていきます。
起立性調節障害による「朝起きられない」「立ちくらみや頭痛が続く」といった症状は、本人の努力不足ではなく、体の中のバランスの問題であることが多いです。日々の生活の中で、どの場面でつらさが強くなるのかを知っておくことが、対応の第一歩になります。
今日からできることとしては、朝の様子を簡単にメモする、立ち上がるときの動作をゆっくりにする、首や肩のこわばりを感じたら一度深呼吸をする、といった小さな行動から始めてみてください。親御さんにとっては、自宅ケアの範囲と相談する目安を頭の片隅に置いておくことが、気持ちの支えにもつながります。
爪だけでなく、靴の当たり方や歩き方の癖も含めて確認したい方は、整骨院ふじた・春日院へお気軽にご相談ください。

