整骨院ではケガ以外の慢性痛には健康保険証は使用できません!
先日四十肩の患者さんから、『なんで先生の整骨院は保険が効かないの?』と質問を受けました。
私は率直に『整骨院で四十肩の症状で健康保険を使用するのは違法だからです』とお答えしました。
患者さんは『えっ』と言われており、知らなかった様子でした。
聞くところによると、4~5件の整骨院に今まで行っていたけど全部健康保険証が使用できたと言われていました。
柔道整復師等の施術にかかる療養費の取扱いについて |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
四十肩や五十肩、慢性的な肩こり・腰痛・頭痛やしびれなどの神経痛も整骨院では保険証を使用できません。
整骨院に多く来院される痛みや不調は、ほとんど保険適応ではありません。
10年前までは健康保険100%の整骨院がほとんどでしたが、乱立する治療院業界で少しづつ自費施術へとシフト転換して価格に見合う価値を提供して頑張る治療院が増えてきました。
これがあるべき姿ではないでしょうか。
もちろん敷居が上がるので、それに伴う難しさが出てきます。
でもいつまでも薄利多売では3方良し(お客さま・スタッフ・社会)にはなりません。3方良しになるために努力を惜しまない。努力し続ける。
今もなおスタッフを沢山抱えた整骨院では、現在もなお慢性的な肩こりや腰痛、坐骨神経痛までもすべて健康保険を使用しています。
同じ同業種の人と話しても、保険は使えるうちは使わんともったいない。とか患者さんのために安くしてあげないと。など話にならない事をいう人が多く存在します。
安くしてあげないとって、本当に患者さんの為を思ってるのでしょうか。
私には値上げをすることで自分の治療院が存続できなくなることが不安でいつまでも変化できないようにしか思えません。
利用する側も整骨院では肩こり、頭痛などの慢性症状で健康保険を使用してはいけない事は理解しつつも手出しが安く済むので保険が効く整骨院へと通う傾向にあります。
でも国民皆保険で安く済むからと言って、保険証を利用してマッサージ感覚で整骨院を利用したり、整形外科でも何年も電気や牽引、ウォータ―ベットに通う人々がたくさんいます。
そんな事が許されるから、医療費は年々上昇の一歩を辿り高額な社会保険料となってしまっています。
1人の行動が変わっても大きな変化は出ませんが、1人1人の考え方や行動が変わらなければ社会は変わりません。
このあたりの考え方にも共感して頂ける方に春日市の整骨院ふじたをご利用頂きたいと思っています。
もう一度言います。整骨院で保険が効くのは骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷などの外傷のみです。
私は後ろめたい事をして、子供にご飯を食べさせたくない。
そして子供にとって自慢の父ちゃんで在りたい。
だからこそ腕一本で勝負して、患者を治すかっこいい父ちゃんで在りたい。
そういう想いから、5年前に自費施術に移行しました。
患者さんの手出しの負担が増える事は申し訳なく思いますが、それを理解して来ていただける方と良い関係性で施術が出来る事が私にとっての大変有難いことだと感じています。
真面目が馬鹿をみる時代ではなく、真面目で誠実なひとが最後は生き残れる業界になって欲しいと願うばかり。
春日市の神経整体院
整骨院ふじた
院長 藤田 東志