腰痛の85%以上は原因不明

[ 2020/08/26 ]

 

患者さんはご存じないと思いますが、『腰痛の85%は原因が特定できません』これは整形外科医の中で常識になっている言葉です。

 

原因が特定できるのはわずか15%に過ぎません。

 

原因がわからない85%の患者さんは、その症状に対して保存療法で対応することになります。

 

保存療法には『安静』『薬物療法』『理学療法』『装具療法』『腰痛体操』『筋力トレーニング』『ストレッチ体操』などがあります。

 

しかし、そもそも原因がわかっていないため、根本的な解決が得られないのは当然です。

 

たとえば、痛み止めの薬は、とりあえずその痛みを緩和する目的で処方されます。それで改善するケースもあれば、まったく改善しないケースもあります。

 

一方、15%の方はレントゲンやMRIを撮ると明らかに『異常』が写るため、原因が特定できるとされます。いわゆるはっきりと『病名』がつく腰痛です。

 

しかし以前の投稿でも述べたように、『画像上に見られる異常』は必ずしも『痛みやしびれの原因』とはいえません。

 

つまり画像で異常が写り、原因がわかった(診断がついた)方でも、それが痛みやしびれの原因とは言い切れない場合があるのです。

 

大学病院で最新鋭の機材で検査をしてもこの数値は変わりません。

 

医療というと高度なことが行われていると考える方もいるかもしれませんが、これが腰痛をめぐる最新の現状なのです。

 

ヘルニアや脊柱管狭窄症と診断されて、痛みやしびれでお悩みのあなた。

 

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