なぜ、ストレスがかかると肩が凝るのか?
肩こりが起こる理由は、姿勢による血流不足や運動不足による筋力低下など肉体的な理由のほかに、精神的な理由も大きく関わります。
思考とは、「思う=心」と「考える=頭」であり、心と頭、つまり精神的な部分が身体に大きく影響するということです。
「頭で考える事」と「心で思う事」って一緒じゃないの?と思われるかもしれません。もちろん一致する事は多々ありますが、ときとして相反する場合もあります。
頭では「タバコは身体に悪い」と知りながら、心では「タバコが手放せない」状態であったりと、頭と心で葛藤が起こる場合があります。
ですから、「身体」、「頭」、「心」の3つのバランスが重要になります。
ストレスとは、無の状態に力が加わることを意味します。
私たちの身体には内臓の働きや代謝、体温などをコントロールする自律神経があります。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経が優位に働けば活動が活発になり、副交感神経が優位に働けば活動を休ませリラックス状態になります。
簡単に言えば、スイッチの「ON」と「OFF」です。
ストレスがかかるという事は、肉体的にも精神的にも余計な力が加わる事であり、それに対処するためスイッチがONになり、活動的になり、筋肉の緊張が起こります。
この筋肉の緊張が積み重なってコリを生み出し、当然、肩もコリやすくなります。
ストレスは、良くも悪くも生きていれば必ず受けるものです。ストレスを受けないようにするのではなく、ストレスとどう向き合うかが重要です。
体の状態をコップに入った水で例えるとイメージはこんな感じです。
慢性的な問題を抱え、徐々に体に遊びがなくなっていると少しストレスがかかるだけで強い痛みが出ることがあります。
これはコップの中の水が常に溢れんばかりに入っていて、ちょっとした揺れで水がこぼれてしまうようなイメージです。
だからこそ、体の状態を整えて、遊びある体の状態を作ってあげることが非常に大事なんです。
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