よくあるねこ背の誤解について
『ねこ背』という言葉はだいぶ認知されている言葉だと思います。
今日は、よくある『ねこ背』の誤解についてお伝えします。
其の1:背中が丸まっているわけではありません。
ねこ背は背中が丸くなっていることと誤解している人は多いですが、実際には頭が前に突き出て、首(頸椎)と胸の部分の背骨(胸椎)の境目の部分だけが、過剰に丸まっています。
しかしそれ以外の部分は逆に本来の丸みが失われ、まっすぐになっていたり、反ったりしていることがほとんどなのです。
其の2:筋肉を鍛えても姿勢はよくなりません。
私たちは筋肉で身体を固めて姿勢を維持しているわけではありません。
目や耳の奥にある三半規管など体内にあるセンサーからの情報をもとに、常に自分の体の状態をモニタリングし、こまかな調整を行っています。
そのため、トレーニングで筋肉を強くしたり筋肉を増やしても姿勢は良くならないのです。
其の3:『意識』だけでは、日ごろの姿勢は治りません。
『姿勢をよくする意識を持とう』と言われますが、仕事をしている時もずっと意識する、というのは不可能。
また、姿勢は脳や脊髄からの指令によって調整されますが、考えたり意識する脳の部位と姿勢制御に関わる部分はそもそも異なるのです。
意識だけによる姿勢改善は難しいのです。
筋肉・骨格の位置を戻し、神経の働きを正常化させることで、すこしずつ今の姿勢と理想の姿勢のギャップを埋めていく作業が必要になります。
姿勢改善とは実はかなり奥が深いものなのです。
其の4:背中を反らせても改善しません。
『ねこ背を治すために背中を反らせています』という人も多いですが、これも誤解。
背中を反らせても骨盤や背骨の位置を正さないかぎり、いい状態にはなりません。
背中だけを反らせてもかえって良くないことも。
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