
院長:藤田お気軽にご相談ください!

院長:藤田お気軽にご相談ください!
朝になると子どもが起き上がれず、頭痛や吐き気、だるさを訴える。夕方には少し会話ができる様子を見ると、「私の育て方が悪かったのでは」と自分を責めてしまうお母さんもいるかもしれません。何度も声をかけては言い合いになり、親子ともに疲れてしまうご家庭もあります。
整骨院ふじた・春日院の藤田です。この記事では、起立性調節障害を親のせいだと感じてしまうときに知っておきたいこと、家庭での関わり方、無理をさせないための考え方についてお話しします。
症状の全体像を先に確認したい方は、起立性調節障害の症状ページもあわせてご覧ください。ここでは、朝のつらさを抱える子どもと家族が、日々を過ごすうえで意識したい点をお伝えします。




まずは責めずに受け止めましょう
朝は布団から出られないのに、夕方になると動画を見たり会話をしたりできる。この差があると、周囲には怠けているように映ることがあります。しかし、起立性調節障害では午前中に頭痛、めまい、立ちくらみ、吐き気、倦怠感が強く、午後から少し動けるようになることがあります。元気そうに見える時間だけを切り取って、本人のつらさまで否定しないことが大切です。
「心配しすぎたから」「甘やかしてきたから」「厳しくできなかったから」と、母親の性格や育て方に理由を求めてしまう方は少なくありません。起立性調節障害は、思春期の成長、体質、自律神経の働き、睡眠の乱れ、学校生活での負担など、さまざまな要素が重なって現れると考えられています。親の関わりだけで起こるものとして捉える必要はありません。親を責めることと支え方を考えることは別です。自分を責め続けるよりも、今の体調に合わせて親子でできることを少しずつ探していくほうが、家庭の空気にも余裕が生まれやすくなります。
親のせいではないとしても、毎朝の「早く起きなさい」「また休むの」といったやり取りが続けば、本人も保護者も緊張を抱えやすくなります。体調が悪い子どもは、自分でもなぜ動けないのか説明できず、学校へ行けない罪悪感を抱えていることがあります。そこへ焦りが重なると、朝の不調をさらに強く意識してしまうケースもあります。数々のご相談の中でも多いのが、起こす側も起こされる側も悪くないのに、朝だけ親子関係がぎくしゃくしてしまう悩みです。朝に結論を急がず、その日の状態を確認してから話す習慣をつくることが助けになります。


朝の対応では、登校できるかどうかをすぐに決める前に、頭痛や吐き気、めまいがどの程度あるかをたずねてみてください。
朝の会話が長くなるほど、お互いに気持ちが揺れやすくなります。前日の比較的落ち着いた時間に、何時ごろ声をかけるか、起きられないときはどうするかを短く決めておくとよいでしょう。「起きられたら学校へ行く」だけでなく、「座れたら水分をとる」「体調を伝える」といった小さな目標を置くと、朝から失敗したような気持ちになりにくいものです。
横になっている状態から急に立ち上がると、立ちくらみや気分の悪さが強く出ることがあります。目が覚めてもすぐに立たせず、布団の中で体を動かし、座る時間をつくるなど段階を踏んでください。朝の不調を「気合いが足りない」と扱わないことも大切です。起きるための準備に時間が必要な日があると受け止めるだけでも、親子の会話が変わることがあります。
自宅でできることは、特別なことを増やすより、体にかかる負担を減らしながら生活のリズムを保つことです。できる日と難しい日がある前提で続けてみてください。
起床後すぐに無理なら、少量から始める
カーテンを開けて朝の光に触れる
午後に回復しても予定を重ねすぎない
生活の中でできることは、本人の体調や年齢によって変わります。食事や水分、睡眠についても、一律の方法を押しつけず、続けやすい形を親子で探すことが自宅ケアの範囲といえます。
早く元に戻ってほしいと思うほど、親は生活リズムや登校を急いで変えたくなります。ただ、急に夜更かしを責めたり、朝の起床時刻だけを厳しくしたりすると、家庭内の緊張が強まることもあります。強い症状がある朝に無理を重ねないことも必要です。本人が話せる時間帯に、困っていることや翌日の予定を確かめ、できなかったことよりできたことに目を向けてみてください。
起立性調節障害では、朝の体調だけでなく、首や肩、背中のこわばり、姿勢の偏り、長時間の同じ姿勢が重なっていることがあります。
体調がつらく横になって過ごす時間が増えると、スマートフォンやゲーム機を首だけでのぞき込む姿勢が続くことがあります。首や肩まわりの緊張が強いと、頭痛やだるさを感じやすい場合もあります。使う時間を一方的に取り上げるのではなく、クッションで支える、途中で姿勢を変えるなど、首への負担を減らす工夫から始めると受け入れやすいでしょう。
夕方から調子が上がると、遅れを取り戻そうとして勉強や外出を詰め込み、夜の眠りが浅くなることがあります。翌朝のつらさにつながるなら、午後の活動量を少し控えるという見方もできます。繰り返す痛みやだるさがあるときは、症状だけでなく一日の過ごし方も振り返ることが欠かせません。首、肩、背中の状態や体の使い方を確認することも、負担を減らすきっかけになります。
母親が連絡帳、欠席の連絡、受診先探し、朝の見守りをすべて抱えると、心身ともに余裕がなくなってしまいます。父親や祖父母にも、本人の朝の状態や対応の方針を共有しておくことが大切です。学校にも、朝は症状が強く午後に動きやすいこと、本人が怠けているわけではないことを伝えてみてください。遅刻での登校、保健室の利用、課題の受け取り方など、相談する目安を家庭だけで抱え込まない工夫が必要です。


起立性調節障害で朝がつらい子どもに必要なのは、責められることではなく、体調を言葉にできる安心感です。親の性格や育て方だけを原因にせず、その日の症状と生活の負担を一緒に受け止めていきましょう。
今日からは、朝に「行けるの」と急ぐ前に、頭痛や吐き気、めまいがどうかを短く聞くことから始めてみてください。前日のうちに朝の約束を決め、午後の予定を詰め込みすぎないことも、親子の負担を減らす一歩になります。
首や肩、背中の緊張、姿勢、日常の体の使い方も含めて確認したい方は、整骨院ふじた・春日院へお気軽にご相談ください。

