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起立性調節障害で朝に起きられない子を無理に起こす前に

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朝になっても起き上がれず、何度声をかけても反応が薄い。学校の時間が近づくほど、起こしたほうがよいのか、それとも休ませるべきなのか迷ってしまう保護者の方は少なくありません。無理に起こした日は、吐き気やふらつきが強くなり、親子でつらい朝になることもあります。

整骨院ふじた・春日院の藤田です。この記事では、起立性調節障害で朝に起きられないときの関わり方、家でできる準備、無理をさせないほうがよい状態についてお話しします。

先に全体像を確認したい方は、起立性調節障害の症状ページもあわせてご覧ください。朝の対応は、急がせることよりも、その日の体調に合わせて進めることが大切です。

院長:藤田

朝は急がず状態を確かめましょう

目次

朝になっても体を起こせないとき

起立性調節障害では、朝に頭痛や吐き気、だるさ、立ちくらみなどが強く出ることがあります。目が覚めていても、体がすぐに動ける状態とは限りません。

夜には比較的元気そうに過ごしているため、朝だけ起きられないことを理解しにくい場面もあるでしょう。しかし、朝のつらさを意思や性格だけの問題として扱うと、本人はさらに追い込まれやすくなります。

急に立たせる前に体調を確かめる

時間が迫ると、布団をはがしたり腕を引いたりして、何とか立たせたくなるものです。ただ、横になっていた体を急に起こすと、めまいや気分不良が強くなることがあります。横になったまま反応と体調を確かめることから始めてください。「おはよう」「頭は痛い?」「少し座れそう?」と、短く落ち着いた声をかけるだけでも十分です。返事ができても、すぐに着替えや朝食へ進ませる必要はありません。顔色、吐き気、頭痛、ふらつきの有無を聞きながら、その日にできそうなことを一緒に考える姿勢が欠かせません。

布団の中から少しずつ動き始める

起きることを目標にする場合も、最初から立ち上がる必要はありません。朝の体は変化についていくまでに時間がかかるため、姿勢を一段ずつ変えていきます。

目を覚ました直後にすること

まずはカーテンを少し開け、部屋に光を入れます。本人ができそうなら、布団の中で足首をゆっくり動かしたり、手足を軽く伸ばしたりしてみてください。飲めそうな状態であれば、手の届くところに置いた飲み物を少量から口にする方法もあります。前日の夜に準備しておくと、朝の声かけが増えすぎません。

座る前に時間を置く

次に、横向きになってから腕を使い、ゆっくり上半身を起こします。座れたとしても、すぐに立たせず、ベッドや布団の上でしばらく体調を確認する時間を取りましょう。顔色が悪い、吐き気が増す、目の前が暗くなるような訴えがある場合は、無理に次へ進めないほうがよいでしょう。起き上がる順番を急がないことが、朝の負担を減らす第一歩になります。

起こさないことと放っておくことは違う

無理に起こさないほうがよいと聞くと、何もしないほうがよいのではと感じる方もいるかもしれません。けれども、本人を一人で抱え込ませることとは別の話です。数々のご相談の中でも多いのが、朝のたびに親子で言い合いになり、声をかけること自体が怖くなるという悩みです。起床時刻や声かけの方法を前日に話し合い、できる範囲を共有しておくとよいでしょう。たとえば「最初は声だけ」「10分後にもう一度確認する」「座れなければ学校へ連絡する」と決めておくと、朝に感情だけで対応しにくくなります。これは本人の安心感にもつながります。

朝の焦りが親子げんかにつながる理由

保護者が焦るのは、登校時刻、仕事、家族の予定など、朝に動かせない事情があるからです。一方で本人も、起きられないことに罪悪感や不安を感じているケースがあります。

「早くして」「いつまで寝ているの」と繰り返すほど、本人は体調を説明しにくくなります。朝の会話は長い説得より、今の症状と次にできることを確かめる短い言葉が向いています。

その日に登校が難しいと分かったときは、失敗として扱わないことも大切です。休む連絡、遅れて行く可能性、午後からの活動などを家庭だけで抱えず、学校側と共有できると負担が軽くなります。

前日の夜から朝の負担を減らす

朝だけで何とかしようとすると、親も本人も苦しくなりやすいものです。起床後に必要な物を減らし、前夜のうちに朝の動きを少なくしておくことから始めてみてください。睡眠時間だけでなく、夜遅くまで強い光を浴び続けていないか、夕方以降に長く横になり続けていないかも、生活を振り返る材料になります。急な変更ではなく、続けられる小さな工夫で十分です。

首肩背中の緊張が続くとき

朝の不調が続く方では、首や肩、背中がこわばり、寝ても疲れが抜けにくいと感じることがあります。長時間のスマートフォン操作や、うつむいた姿勢が続く生活も無関係とはいえません。

朝の頭痛と姿勢の負担

頭痛があるときは、首を強く回したり、肩を勢いよく動かしたりしないほうが安心です。朝の体調が悪い日は、痛みを我慢して体操を増やすより、まず楽な姿勢で落ち着くことを優先します。日中に少し動ける時間があるなら、座る姿勢や画面を見る高さ、首を前へ出したままにしていないかを振り返ってみてください。首肩の負担を減らす工夫は、自宅ケアの範囲として取り組みやすい部分です。

体をかばう動きが増えていないか

立ちくらみが怖くなると、起き上がる動作そのものを急いだり、逆に一日中横になったりしやすくなります。体調に応じて少しずつ活動することと、無理を重ねないことの両方が必要です。朝だけでなく、日中の歩き方や座り方、疲れたときの休み方まで含めて確認すると、負担が重なっている習慣に気づけることがあります。気になる変化が続くなら、一度状態を確認したいところです。

強い不調が続く日は無理をさせない

起床時の不調には個人差があります。いつもの朝のつらさと違う強い頭痛、繰り返す嘔吐、意識がはっきりしない、胸の痛み、倒れそうな状態がある場合は、家庭だけで様子を見続けないことが大切です。急に症状が強くなった日は無理に動かさないようにしてください。水分がとれない、転倒しそう、日常生活への支障が長く続くときも、朝起きられない状態が続くときは早めに医療機関へ相談したほうがよいでしょう。

朝の様子を家族で記録してみる

無理に起こすか迷ったときは、その日の朝に何が起きていたかを短く残してみてください。起きた時刻だけでなく、頭痛、吐き気、顔色、座れたかどうかなども役立つ情報になります。毎日細かく書く必要はありません。「声かけで返事があった」「座ると気分が悪くなった」「午後は少し動けた」といった記録で十分です。続く不調を伝える際にも、相談する目安を考える際にも役立ちます。朝の起きづらさは、本人の努力不足として急がせるほどこじれやすくなります。体調を確認し、起き上がる順番を急がず、日中の姿勢や生活上の負担にも目を向けてみてください。首・肩・背中の緊張や日常の体の使い方も含めて確認したい方は、整骨院ふじた・春日院へお気軽にご相談ください。


院長:藤田

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