脊柱管狭窄症って何?

[ 2020/07/10 ]

皆さん脊柱管狭窄症という腰の疾患をご存じでしょうか。

 

ヘルニアは聞き慣れていても、脊柱管狭窄症(せきちゅうかん きょうさくしょう)はあまり聞き慣れないワードかもしれません。

 

脊柱管とは背骨の後ろの管(脊髄神経が通る道)のことをいいます。

 

 

正常な脊柱管はしっかりと道が確保されているのに対して、脊柱管狭窄症は脊柱管が狭くなっている状態になります。

 

腰が丸まっている時には脊柱管は広くなり、立っている時には狭くなるという特徴があります。

 

そのため、長時間立っていたり歩いていると腰や足がしびれたり、だるくなってくるという特徴があります。

 

脊柱管狭窄症との鑑別で重要なのは、閉塞性動脈硬化症です。

 

閉塞性動脈硬化症とは足の血管の動脈硬化が進み、血管が細くなったり、つまったりして、十分な血流が保てなくなる病気です。

 

そのため血流が悪くなり、歩行時に足のしびれ、痛み、冷たさを感じます。

 

そう!歩いていると足の痛みやしびれが出てくるのです。

 

ここが脊柱管狭窄症と似ているところ。

 

でも違いがあります。

 

それは脊柱管狭窄症の人は足がしびれてくると座り込んだり、背中を丸くすると楽になります。

 

閉塞性動脈硬化症は姿勢的な症状の変化がありません。

 

ここは整骨院や整体院・カイロプラクティック・鍼灸院の先生方もしっかり把握しておくべきところ。

 

どうしても歩いてくると足がしびれます。と患者さんに言われると脊柱管狭窄症だ!と思いがち。

 

でも中にはこのように血管系の病気からのケースも隠れているわけです。

 

閉塞性動脈硬化症には既往歴として糖尿病や高血圧、高脂血症の方。

 

喫煙家や高齢の男性に多い傾向にあります。

 

もしあなたが、長時間立っていたり歩いていると足がしびれている時のチェックポイント

①ベンチや椅子に座ると楽になるのか。

②スーパーのカートを押していると楽なのか

③足が冷たくなっていないか。

④安静時に痛み・しびれがないか。を確認してみましょう。

 

①・②であれば脊柱管狭窄症

③・④であれば閉塞性動脈硬化症を疑いましょう。

 

今日はここまで。

 

春日市の整骨院ふじたでは『明日大切な人に伝えたくなる体の豆知識』を随時配信していきます。

 

是非楽しみにして頂けたらと思います。