
院長:藤田お気軽にご相談ください!
朝は何度声をかけても起き上がれず、学校へ行けない。それなのに昼過ぎには会話が増え、好きな動画を見たり友人と出かけたりできると、「甘えではないか」と感じてしまうことがあります。本人も家族も、毎朝のやり取りで疲れがたまりやすい状況です。
整骨院ふじた・春日院の藤田です。この記事では、起立性調節障害で朝に動けないときに確かめたいこと、家庭での過ごし方、無理を重ねないための考え方についてお伝えします。


起立性調節障害の全体像を先に知りたい方は、起立性調節障害の症状ページもあわせてご覧ください。朝のつらさを責めずに受け止めるところから始めていきましょう。




まず朝のつらさを確かめましょう
朝起きられない状態には、単に眠気が強いだけでは説明しにくいことがあります。起きようとしても体が重い、立つとふらつく、頭が痛い、吐き気がするなど、本人が言葉にしにくい不調が隠れているケースもあります。


特に思春期は、生活時間の変化や学校での緊張、成長に伴う体の変化が重なりやすい時期です。「起きなさい」と急かす前に、横になっていると楽なのか、座るとつらいのか、朝だけ症状が強いのかを落ち着いて尋ねてみてください。
午前中は動けなかったのに、昼から表情が戻る。この変化があると、家族ほど戸惑いやすいものです。ただ、時間帯によって体調の波が大きいことは、本人のつらさを否定する理由にはなりません。
朝は、起き上がること、着替えること、食べること、決まった時刻までに家を出ることが一度に重なります。体調が不安定な日は、その一つひとつが大きな負担になり、布団から出られないほどつらく感じることがあります。午後になると、急いで登校するという時間的な圧力が減り、体も少しずつ動かしやすくなる場合があります。日中に会話ができることと、朝の登校準備を継続できることは、同じ尺度では測れません。
好きなことだけできるように見えると、親としては納得しにくいでしょう。けれど、興味のあることは気持ちの緊張がほどけやすく、短時間なら参加できることもあります。そこだけを取り上げて、仮病や怠けと決めるのは早いといえます。実は、楽しそうに過ごせた日の夜にぐったりしたり、翌朝さらに起きにくくなったりすることもあります。外出できたかどうかだけでなく、前後の疲れ方や翌朝の様子まで含めて受け止めることが大切です。


朝の玄関で親子がぶつかる日が続くと、体調そのものより「また責められるかもしれない」という不安が大きくなります。登校の話をする前に、今どこがつらいのかを短く確認する時間をつくってみてください。「今日はどうしたら少し楽そう?」と尋ねると、本人も答えやすくなります。一方で、「昼は元気だったのに」「気合いで行きなさい」と比較する言葉は、説明できない不調を抱える子どもを追い込みやすいため注意が必要です。


朝の不調と午後の様子を別々に記録することも役立ちます。起床時刻、頭痛やめまいの有無、食事、水分、欠席後の疲れ方をメモすると、家族の印象だけで話が進むのを防げます。
朝起きにくいと、スマホやゲーム、動画を見る時間が原因ではないかと考える方も多いでしょう。夜の過ごし方は確かに確認したい要素ですが、それだけですべてを説明しようとすると、本人との会話が苦しくなります。寝る前に画面を見続けていないか、夕方以降に長く眠っていないか、食事の時間がずれていないかは、責めるためではなく生活の負担を減らすために確かめます。急に厳しい制限を始めるより、まず一つ変えられることから始めるほうが続きやすいでしょう。
朝に頭が重い、首や肩が張る、背中まで固まったように感じる場合は、長時間同じ姿勢で過ごしていないかも確かめたいところです。寝る前のスマホ操作や、うつむいた姿勢が続くことが首まわりの負担につながることがあります。
起きた直後に勢いよく立たず、布団の中で手足をゆっくり動かし、座る時間を少し取る方法があります。水分を取りやすい場所に用意しておくことや、朝の支度を前夜に一部済ませることも、起床直後の負担を減らす工夫です。首や肩は、痛みがない範囲で温めたり、深く息を吐いたりする程度で十分です。強く押す、首を勢いよく回す、無理に伸ばすといった行動は、かえってつらさが増すことがあるため避けてください。
急に強い頭痛が出た、ふらつきが強く歩けない、吐き気が続く、いつもと違う様子があるときは、ストレッチや運動で何とかしようとしないことが大切です。その日は休息を優先し、家族だけで抱え込まないようにしてください。強い不調を我慢して登校を急がせないことも大切な線引きです。登校できたかだけを目標にすると、本人は限界まで無理をしやすくなります。朝の状態に応じて予定を変える余地を持たせましょう。


欠席や遅刻が増えると、毎朝その場で結論を出そうとして家族全員が疲れてしまいます。体調が比較的落ち着いている時間に、朝つらい日はどうするか、誰が学校へ連絡するかをあらかじめ話しておくと負担が減ります。数々のご相談の中でも多いのが、親御さんごとに対応が違い、本人が板挟みになるケースです。「責めない」「体調を聞く」「記録を残す」といった共通の約束を決めると、家庭内の言葉がそろいやすくなります。
毎日の変化は、記憶だけでは追いにくいものです。朝の不調、眠った時刻、食事、水分、首肩の張り、午後の疲れ方を書き留めると、体調の波と生活習慣の関係を振り返りやすくなります。記録は細かく書きすぎなくて構いません。「朝は起きにくい」「昼は少し会話できた」のような短い内容で十分です。本人に記入を強いるのではなく、家族が気づいたことをそっと残す形でもよいでしょう。
こうした記録は、本人の頑張りを点数にするためのものではありません。朝に何が負担になりやすいかを家族で共有し、生活の中で減らせる負担を探すための手がかりになります。
朝起きられないことを甘えと決めつけず、時間帯による体調の変化、頭痛やめまい、睡眠、首肩のこわばりまで確かめることが大切です。本人の言葉を受け止めながら、できる範囲の生活習慣から見直していきましょう。今日からは、起きた直後に無理に立たせず、座れるか、水分を取れるか、どこがつらいかを一つずつ尋ねてみてください。朝の様子を短く残すだけでも、親子で同じ不安を繰り返す流れを変えるきっかけになります。首肩や背中の緊張、日常の姿勢、生活上の負担も含めて確認したい方は、整骨院ふじた・春日院へお気軽にご相談ください。

