
院長:藤田お気軽にご相談ください!
朝はどうしても起きられず頭痛や立ちくらみが強いのに、夕方になると会話ができたりスマートフォンを触れたりする。そんな変化を見て「本当に良くなっているのだろうか」と戸惑うご家庭は少なくないと思います。
整骨院ふじた・春日院の藤田です。この記事では、起立性調節障害の回復期に見られる小さなサイン、自宅で確認できること、登校再開に向けた進め方についてお話しします。
先に全体像を確認したい方は、起立性調節障害の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、日常で確認しやすい変化から順にお伝えします。




今の変化を一緒に確認しましょう
まず確認しておきたいのは、午前中だけ動けないことと本人の気力は別だという点です。起立性調節障害では、朝に頭痛やだるさが強く出て、夕方から夜にかけて体調が上がってくる傾向があります。この日内変動を知らないと、午前中の姿だけを見て「やる気の問題」と誤解してしまうことがあります。


午後に元気そうな様子を見せるのも、体が悪いわけではなく神経の働きが時間帯によって変わっているためと考えられます。
回復期に入ると、まず変化が出やすいのが起きる時間です。以前より少し早く目が覚める、布団の中で声をかけられて返事ができる、上半身を起こしていられる時間が延びる。こうした小さな積み重ねが、良くなってきたと感じる最初のサインになることが多いです。急に朝から元気になることだけを基準にすると、変化を見落としてしまうかもしれません。
午後の元気な時間帯が、少しずつ長くなってくることも回復期らしい特徴です。以前は夕方からしか会話に応じられなかったのが、午後の早い時間から友達とやり取りができるようになる。外に出られる時間が延びるといった変化も見られます。良い日と悪い日の差があっても一直線に良くなるとは限りません。その波を繰り返しながら少しずつ進んでいくものと考えてよいでしょう。
体調が上向いてきたときほど、家族も本人も先を急ぎたくなるものです。数々のご相談の中でも多いのが、少し良くなった直後に予定を増やしすぎて、また体調を崩してしまうケースです。良い変化が見えた日ほど、翌日に疲れが出ていないかを確認したいところです。回復のペースは一人ひとり違うため、周りの様子と比べすぎないほうがよいでしょう。


体の使い方の視点から見ると、回復のきっかけには神経の状態が関わっていると考えています。
頭蓋・首・肩・背中にかけて神経の滞りや過緊張が続くと、朝の切り替えがうまく進みにくくなることがあります。この部分の緊張がゆるんでくると、朝の目覚めや会話のしやすさに小さな変化が出てくることもあります。
長く体調不良が続くと、うつむきがちな姿勢や肩の縮まった姿勢が定着しやすくなります。この姿勢のかたよりが、日中の活動量が延びない一因になっている場合もあると考えています。姿勢の変化も、回復を見ていくうえでの一つの目安になります。
自宅でできることは、体を無理に動かすことではなく、リズムを整えやすくする工夫です。朝はカーテンを少し開けて光を入れる、水分と塩分を意識してとる、横になった状態からゆっくり体を起こす。この3つから始めてみてください。一方で、急に起こそうとして強く体を動かしたり、無理に立たせたりするのは避けたほうがよいでしょう。
登校再開も、朝から教室に入ることをいきなり目標にしなくてよいと思います。まずは午後だけ、次に保健室から、少しずつ授業に参加する時間を延ばす。こうした階段を一段ずつ上る進め方のほうが、体調を崩しにくいケースもあります。


学校を休みがちな時期が続くと、先生側も連絡を控えてしまうことがあります。連絡が途絶えがちなときは、家庭から様子を伝えておくと関わりを保ちやすくなります。
回復期に見えても、確認しておきたい状態があります。体調の良い日がまったくない状態が長く続く、食事や水分がとれない、立ち上がった瞬間に強い動悸や意識が遠くなる感覚がある。こうした状態は、体の使い方の工夫だけで対応しきれないため、医療機関へ相談したほうがよい状態と考えます。すでに通院している場合も、変化があった際は経過として伝えておくと安心です。
起立性調節障害の回復期は、急な変化ではなく、起きる時間や会話の量、活動できる時間帯という小さな積み重ねの中に現れやすいものです。良い日と悪い日を繰り返しながら、ゆっくり進んでいくものと考えてよいでしょう。今日からは、朝の目覚めた時間や午後の活動時間をメモしておくだけでも、変化を確認しやすくなります。焦らず、今のペースを保つことを優先してみてください。頭蓋や首、肩、背中の緊張の状態も含めて確認したい方は、整骨院ふじた・春日院へお気軽にご相談ください。

