
院長:藤田お気軽にご相談ください!
朝になると体が重く、食べようと思っても吐き気や食欲のなさで朝食が進まない。水分すら十分に取れず、立ち上がるとふらつくような様子が続くと、家でどんな食べ物を用意すればよいのか悩まれるご家族は少なくありません。
整骨院ふじた・春日院の藤田です。この記事では、起立性調節障害で食事に迷ったときの考え方、水分や塩分の取り入れ方、朝に無理をしない工夫についてお話しします。
先に全体像を確認したい方は、起立性調節障害の症状ページもあわせてご覧ください。毎日の食事でできることを、本人の負担を増やさない順番でお伝えします。




食べられる量から始めましょう
朝に食欲が出ないときは、栄養バランスのよい食事を完食することより、まず水分を少しでも口にできるかを大切にしたいものです。起立性調節障害では、朝の時間帯にだるさ、吐き気、頭痛、立ちくらみが強く出ることがあります。その状態でご飯やおかずを無理に食べようとすると、かえってつらさが増す場合もあります。冷たすぎない飲み物を、少量ずつ試すところから始めてください。


朝に取り入れやすいものとしては、味噌汁、具の少ないスープ、温かいお茶、おにぎりのひと口分などがあります。食べられなかった分を一度に取り戻そうとせず、昼や夕方に栄養を補うという考え方も、自宅ケアの範囲では大切です。
飲み物を意識していても、立ちくらみやだるさが続くなら、水分と塩分を別々ではなく一緒に考える必要があります。水分は体の中を巡る量に関わり、塩分は取り入れた水分を保つ働きに関係します。そのため、飲み物だけを急に増やすよりも、汁物や食事と組み合わせて、少しずつ続けるほうが取り入れやすいことがあります。水分と塩分は食べられる形で一緒に補うことが、朝の負担を減らす一つの考え方です。味噌汁、スープ、塩むすび、うどんのつゆなどは選択肢になりますが、好みや体調に合わせることが欠かせません。
朝に固形の食事が難しい場合、温かい汁物は水分と食事のきっかけを作りやすい方法の一つです。具材を多くしすぎると食べる負担になるため、最初は豆腐、卵、わかめ、やわらかく煮た野菜など、口に運びやすいものから試すとよいでしょう。前日の夜に作っておけば、朝は温めるだけで済みます。


塩分を意識するあまり、濃い味の食品ばかりに偏る必要はありません。加工食品や麺類だけに頼るより、家庭の食事の中で汁物や副菜を使い、続けられる形にするほうが現実的です。
特定の食べ物を食べれば、起立性調節障害が良くなると考えてしまう方もいますが、食事は毎日の体調を支える一部です。実は、ご相談の中でも多いのが、食事を頑張らせなければという気持ちが強くなり、本人もご家族も朝の食卓で疲れてしまうケースです。食べられない状態には理由があり、気合いや好き嫌いだけで片付けないことが大切になります。朝は飲み物だけ、昼は主食とたんぱく質、夕方は野菜も含めるといった形でも構いません。体調が比較的動きやすい時間帯を使い、1日の中で不足しやすい栄養を補う考え方が、長く続けやすい方法です。


成長期の子どもや月経のある方では、鉄分不足が気になり、鉄分を含む食べ物を探すこともあるでしょう。
鉄分を含む食品には、赤身の肉、魚介類、卵、大豆製品、青菜などがあります。一度に多く食べるより、食べられる食材を食事へ繰り返し入れるほうが、家庭では続けやすいでしょう。たとえば、夕食に肉や魚を取り入れ、朝は卵入りの汁物にするなど、時間帯を分ける方法があります。食事量が少ない日が続く場合は、やわらかい豆腐や卵料理も使いやすい選択肢です。
鉄分が不足しているかどうかは、見た目や食欲だけでは判断しにくいものです。だるさ、息切れ、顔色の変化などが続くときは、食事を増やすだけで済ませず、状態を確かめることも必要になります。鉄分のサプリメントを自己判断で続けないことも大切です。食べ物で補う工夫は日常で取り組めますが、強い不調や食事が取れない状態が続く場合は、早めに相談先を考えてください。
夕方から夜にかけて会話や食事ができると、朝の不調が周囲に伝わりにくいことがあります。起立性調節障害では、午前中に症状が強く、時間がたつと動きやすくなるケースがあります。夕方に元気そうだからといって、朝の吐き気や立ちくらみが本人の怠けではないかと受け取らないようにしたいところです。前日の就寝時刻、朝に飲めた量、食べられたもの、頭痛やめまいの有無を短く記録すると、体調の波に気づきやすくなります。生活リズムと食事の関係を確認する材料にもなります。
朝の不調が続くと、寝起きから首や肩に力が入り、背中までこわばっている方もいます。急に起き上がるとつらい場合は、目が覚めてすぐに立たず、寝たまま足首をゆっくり動かし、横向きになってから体を起こす方法を試してみてください。起きる動作を急がないだけでも、朝の負担が変わることがあります。首や肩を強く押したり、無理に回したりする必要はありません。めまいが強い日、頭痛がいつもと違う日、ふらつきが強い日は、無理に体を動かそうとせず、その日の状態に合わせることが大切です。


食べられない本人に「少しでも食べなさい」と言い続けると、朝食そのものが負担になってしまうことがあります。用意する側は、量を減らす、選べるものを二つほど置く、前日に本人と相談して決めておくなど、食卓でのやり取りを少なくする工夫から始めてみてください。朝に食べられないことを責めない関わり方も、日々の支えになります。
毎日同じようにできなくても問題ありません。朝に飲めたもの、食べられたものを基準にしながら、少しずつ本人に合う形を探していくことが、自宅でできる支え方になります。
食事の内容だけでなく、朝の体調と首・肩・背中の緊張、起き上がるときの様子も一緒に確かめることが大切です。まずは一週間ほど、起床時刻、飲めた量、食べられたもの、立ちくらみや頭痛の有無を簡単に書き留めてみてください。毎日完璧に記録する必要はなく、つらい日と比較的過ごしやすい日の違いが分かれば十分です。食事の工夫をしても朝のつらさ、首や肩の緊張、生活上の負担が続くときは、一人で抱え込まないでください。体の使い方や日常の負担も含めて確認したい方は、整骨院ふじた・春日院へお気軽にご相談ください。