
院長:藤田お気軽にご相談ください!
朝になっても起きられない子どもを支えるなかで、兄弟姉妹から「自分も休みたい」と言われ、返す言葉に困る保護者の方は少なくありません。本人の体調も心配で、元気な子の気持ちまで受け止めきれず、家庭の空気が張りつめることもあると思います。
整骨院ふじた・春日院の藤田です。この記事では、起立性調節障害のある子どもと兄弟姉妹が同じ家庭で過ごすときの声かけ、日々の過ごし方、体の負担を確認する視点についてお話しします。
先に全体像を確認したい方は、起立性調節障害の症状ページもあわせてご覧ください。家庭でできることには限りがあるからこそ、本人と兄弟姉妹の両方が安心できる関わりを考えていきましょう。




家族全員の気持ちを大切に
起立性調節障害では、朝は体調が悪くても午後から少し動けるようになることがあります。その様子を毎日そばで見ている兄弟姉妹には、不公平に映ることもあるでしょう。「学校を休んでいるのにゲームはできるの」「自分ばかり我慢している」と言われても、わがままと決めつけないことが大切です。きょうだい児にとっては、親に気持ちを受け止めてほしいというサインでもあります。
兄弟姉妹の不満が出たときは、まず気持ちそのものを受け止めるところから始めます。「そう思うくらい大変だったね」と伝えるだけでも、話しやすさは変わります。


難しい説明を重ねるより、「朝は体がうまく動きにくくて、本人も困っているんだよ」と短く伝えるほうが届きやすいことがあります。午後に元気そうでも、朝のつらさが嘘になるわけではないからです。


ただし、本人の話を兄弟姉妹へ細かく伝えすぎる必要はありません。本人の気持ちやプライバシーも尊重しながら、家族として必要な範囲の情報だけを共有していきます。
体調の違う子どもに、いつも全く同じ対応をすることは難しいものです。大切なのは、どちらかだけを優先しているのではなく、それぞれに必要なことを考えていると伝わることです。


きょうだい児だけの時間を短くてもつくることは、家庭内の不満をため込みにくくする一歩になります。帰宅後の数分でも、学校であったことを聞く時間を意識してみてください。
朝は時間に追われるため、親子ともに言葉が強くなりやすい時間帯です。何度も起こしても反応が薄いと、保護者の気持ちが限界に近づくこともあります。起こす役、学校への連絡、下の子の登校準備までを一人で抱えないことが欠かせません。家族で分けられることがあれば、朝だけでも役割を分ける方法を考えてみてください。
夕方から夜にかけて会話が増えたり、食事をとれたりすると、朝の不調を理解しにくくなることがあります。これは本人にとっても、誤解されやすく苦しい部分です。数々のご相談の中でも多いのが、夜に眠れないことを親が心配し、親子で言い争いになるケースです。夜更かしを責めるだけで終わらせず、日中の過ごし方や疲れ方も含めて負担を確かめます。
本人への配慮が続くほど、兄弟姉妹は「何をしても許される」と受け取ることがあります。生活上の約束は、体調と切り離さずに考えることが大切です。たとえば食事の時間、家での静かな過ごし方、ゲームや動画の時間などは、家族で話し合える範囲があります。できない日があっても責めず、次にどうするかを一緒に考える姿勢が役立ちます。
起立性調節障害が続く家庭では、本人の不調だけでなく、きょうだい児の遠慮や保護者の疲れも重なりやすくなります。誰か一人が我慢を続ける形には注意が必要です。
学校へ行けないことや、家族に迷惑をかけていることを気にしている子どもは少なくありません。兄弟姉妹との言い争いのあとに、自分を責めてしまうこともあります。頭痛、立ちくらみ、だるさだけでなく、首や肩、背中に強い緊張が続いていないかも確認したいところです。体がこわばった状態では、休もうとしても気持ちが休まりにくくなります。
急に口数が減る、学校の話をしなくなる、些細なことで怒るといった変化には、寂しさや遠慮が隠れていることがあります。本人のことばかりで手一杯でも、変化に気づける余白を残したいものです。兄弟姉妹の不満を我慢不足と決めつけないことが、家族関係をこじらせないための土台になります。話を聞いたうえで、手伝ってくれたことには具体的に感謝を伝えてください。


朝のつらさが続く子どもたちは、首や肩に力が入り、背中まで硬くなっていることが多いです。机に向かう姿勢、スマートフォンを使う時間、横になっているときの体勢も影響しやすい部分です。自宅では、長時間同じ姿勢を続けないこと、楽に呼吸できる姿勢で休むことから始めてみてください。強く押したり、無理に首を動かしたりする必要はありません。体調が急に変わった日や、いつもと違う強い不調がある場合は、家庭内だけで抱え込まないほうがよいでしょう。本人の言葉と日々の様子を記録しておくと、相談するときにも役立に立つかと思います。
起立性調節障害への対応は、本人だけを励ますことでも、兄弟姉妹に我慢を求めることでもありません。朝の不調を責めるのではなく、それぞれの気持ちを言葉にできる時間をつくることが、家庭内での大切な支えになります。今日からできることは、兄弟姉妹の「ずるい」という言葉をすぐに否定せず、一度最後まで聞くことです。本人についても、朝・昼・夜でどのように体調が変わるか、首肩背中の緊張が強くないかを確かめてみてください。本人の体調の波や首肩背中の緊張、日常の姿勢や過ごし方も含めて一度確認したい方は、整骨院ふじた・春日院へお気軽にご相談ください。

